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富山で造成地と既存の住宅地、買うならどっちがいいの?

2023.08.18

土地の購入を検討している方から受ける相談の一つに、「造成地(分譲地)と既存の住宅地どちらがいいですか?」という相談があります。

富山は造成地なども多いですが、既存の住宅地も多いので迷いますよね。

でも、どちらがいいかという問題は非常に難しい問題です。

ですがこの2つにはそれぞれメリットデメリットがあります。

今回はそれぞれのメリットデメリットについて話をしながら、「富山県で買うならどっち?」についてお話したいと思います。

そもそも造成地って?

造成地とは、住宅などを建設するのを目的として、開発・整備をした土地の事になります。造成地と言っても様々なものがあり、数区画のミニ造成地と言われるモノから、街づくりに匹敵するような大規模な造成地まであります。

富山では田んぼをやめて、売却される人も少なくないので、そう言った造成も多く見られます。

造成地のメリット

・造成地の最大のメリットは、必要な設備や、インフラが整っているという点です。

建物を建設する事を目的に作られていますので、建設に支障がない様に整えられています。

また、規模の大きな造成地になると、さらに計画的に整備されているので、駅やバス停、学校、スーパー、病院など、生活に必要な施設が整っている事も多く、非常に快適な生活環境が整っ ています。規模によっては、一つの街づくりと言っていいくらいのものもあります。

・1区画当たりの面積が、比較的手ごろな大きさのものが多く、また、区画形状も整っており、住宅などの建築プランが立てやすい。

・造成地を購入して住まいをするために他所から引っ越してくる方が多く、同じ年代の家族が集まり人間関係の構築がしやすい。

造成地のデメリット

・開発業者が、土地を買収し、造成して販売するため、住みやすさ=販売価格となり、コストとして反映されている事が多い。

土地価格で反映できない場合は、負担金や入居時の費用として、土地価格とは別に費用が発生するケースも。

・50坪~60坪程度の土地が多く広い土地が欲しい方には狭いと思います。

・大規模な造成地の場合は、中心部の利便性の高いところではなく、少し郊外といった場所や、これから発展が見込まれる場所である事が多く、環境が整うまで多少時間がかかる。

・区画や造成地によっては「建築条件付き」の場合があり、好きな建築業者で建設できない場合がある。

・販売間もない時期や売れ行きの悪い造成地だと、そこに住む人が少なく、コミュニティーが形成されず、環境が整わない。

・急激に発展した地域の大型造成地の場合、小学校や中学校の同世代が多いが、学校側の受け入れ態勢が整わない場合もあります。

また同じ世代が多い場合は、その地区全体で老朽化や過疎化が起こる可能性が大きいです。

既存の住宅地とは?

既存の住宅地とは、以前から形成された住宅地や街並みの中にある住宅地の事で、先程紹介した造成地と違い、それぞれの土地に所有者がいて、様々な事情で売り地として市場に出されている土地になります。

特に富山は空き家が多く見られ、管理が難しくなって売却するケースも少なく有りません。

造成地と違い、場所や面積、条件や価格が個々に販売されている土地で違うため、それぞれの土地の販売条件を見極めていく必要があります。

既存の住宅地のメリット

・昔から人が住んでいた地区で売り出されている土地が多く、土地のある場所が、駅の近く、公共施設が整っている地域など比較的利便性の高い所が多い。

・地域コミュニティーが形成されている地域が多く、町内会などの協力体制が整っており住みやすい場所も多いです。

・かつての造成地で、造成後年月が経過している場所であれば、造成地のメリットである、整然とした街並みが完成されて住みやすい街並みになっている。

・同じ地域にある場合は、造成地よりも価格が安い場合が多い。

・敷地内に残っている井戸や既存建物を活用できる物件もあります。

既存の住宅地のデメリット

・昔からの街並みのところの場合は、入り組んだ場所や道路状況が悪かったりなど、利便性が高くても生活しづらい環境の場合がある。

・売り出されている土地の形状や面積、整備状況や価格など販売条件が個々に違うので、求める条件とのマッチングをそれぞれ検討する必要がある。

・地域コミュニティーが形成されているが故に、新規参入者となると気を使う場合もあります。また、地域の住人が高齢者や年長者といった場合があり、若い世代がいない場合も。

・隣地境界に設置されている塀で、その中心が境界になっている場合もあり、塀の修繕や解体も自己判断で出来ないケースも見られる。

買うならどっち?

造成地は、住宅などを建設するために造られた土地ですので、「そこに住みたい」と思うような条件が整っている場合が多く、そこに住まう人も同年代や同じ境遇の方が多いので、まさにこれから住環境が作られていく土地になります。

計画的に整備された環境で生活をスタートさせたいという人や、同じような境遇の方がたくさんいる方がいいといった方は、造成地を購入してお家の計画を進められるといいのではないでしょうか?

既存の宅地の場合は、街中など住みたい地域が決まっているが新たな造成地などを形成できない場合や、同じ地域でも造成地よりも価格的に割安に購入したいというような方に向いていますね。

造成地と既存の宅地、これら2つの条件の土地を比べて見えてくるものは何かというと、買おうとする土地に何を求め、そこでの生活をどんなものにするかという事ではないかと思います。

これからの生活で求めるものによって適正で最良な土地は違いますので、条件をしっかり見極め検討する事が大切な事になります。

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