住宅購入を計画される方に‟いつ住宅を建てられたいですか?”と質問することがあります。
すると少し先の建築時期を答えられる方がいるのですが、理由に多いのが‟頭金をためる”という理由から建築時期を先延ばしにされています。
頭金は絶対に必要なのでしょうか?
ひと昔前は頭金がないと利用できない住宅ローンがほとんどでした。
現在は頭金がなくても借りることができる住宅ローンが一般的になっていて、頭金をためる必要がありません。
それでも頭金にこだわっておられる方が多いのには理由があるのです。
それは借金をすることが嫌で不安を感じ、少しでも借入額を少なくしたいという理由があるようです。
そしてよく話を聞いてみると親の存在が大きく影響していて、‟両親にできるだけ頭金を入れて、ローンを少なくした方がいいんだよ!”と助言されているケースが多く見られました。
親の言うことは正しいの?
よく聞かれる‟できるだけ頭金を入れて、ローンを少なくした方がいいんだよ!”という助言は正しいのでしょうか?
答えは正解でもあり間違いでもあります。
両親が住宅を建てた時の時代は、頭金を入れて借入を少なくした方が正解でした。
しかし今の時代に当てはまるのかは違うのです。
現在はできるだけ住宅ローンを活用して、頭金という現金を手元に置いておいた方が正解という場合もあります。
もちろんその人によって違うのですが、お金の計画をしたときに頭金を入れたほうが良いというケースの方が少数派になっています。
頭金を入れずに住宅ローンの借入を多くした方が良いケースの方も多く見られ、両親の助言と異なる結果になります。
なぜそんな結果になるのでしょうか?
時代背景と金利
特に高度成長期に家を建てられた方は、生涯雇用が当たり前で毎年お給料が上がっていき、銀行にお金を預けているだけでお金が増えていきました。
住宅ローンの金利は5%以上が当たり前でしたが、お給料の上昇率がそれを上回っていたので、手持ちの現金を使ってもお金を貯める方法がいくらでもあったのです。
しかし現代はどうでしょうか?
生涯雇用が崩れお給料はなかなか上がらない、銀行にお金を預けていてもほとんど増えることはありません。
そんな時代に手持ちの現金を頭金として使ってしまうと、突然現金が必要になった場合は住宅ローンを返すことすらできなくなりますよね。
そんな現在だからこそ、お金の使い方はしっかりと計画する必要があるのです。
住宅ローンは保険になる?
だからといって全て借り入れるのも抵抗がありますよね。
そこで考え方の一つとして『住宅ローン=保険』という考え方もあります。
住宅ローンを借りるときには、『団体信用生命保険』というのもに加入します。
簡単に言うと、万が一借主が亡くなった場合は住宅ローンの残債が無くなりますという保険。
その保険の種類には死亡保険だけではなく、がんや心筋梗塞などのリスクに対応したものも多く見られるようになりました。
もし手持ちの現金を頭金で使ってしまったときに借主が事故や病気で亡くなってしまったら、住宅ローンは無くなるが生活資金も少なくなってしまいます。
そういったリスクに備えて現金はある程度残しておいた方が良いケースも多いのです。
また頭金を使わず、住宅ローン使うことで住宅ローン減税を賢く活用することもできますよね。
現在では頭金を入れず、賢くお金を使う方法が適している方も多く見られます。
しかし人によっては頭金を入れたほうがいい場合もありますので、住宅購入の際にはぜひお金の計画をすることをお勧めいたします。
ハイズでは無料で対応していただけるファイナンシャルプランナーさんをご案内していますので、自分はどのような住宅ローンの借り方をした方が良いのか、不安を感じておられるようでしたら、お気軽にご相談くださいね。