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屋根のメンテナンスと材料選び

2021.02.20

新築住宅を検討されている方の多くは、建てることが目的になりがちですが、忘れてはいけないのは『建てて終わりではない』ということ!

住宅ローンもこのことを忘れて、名一杯の借入をしてしまうと、後々メンテナンス費用が捻出できなくて、こだわったはずの外観がボロボロになってしまうことも少なくありません。

今回はメンテナンス費用が多くかかる、『屋根』について考えていきましょう。

屋根の材料

大きなくくりで屋根の材料を選ぶとすると3種類の屋根材があります。

①スレート

②ガルバニウム鋼板

③瓦

富山県で見られるのはこの3種類が多いですね。

初期コスト

それぞれを同じ面積で考えた場合でかかる費用で比較すると

①スレート: ◯ 3種類の中では一番安価で初期コストをおさえることができます。

②ガルバニウム鋼板: △ ちょうど中間に位置する感じです。

③瓦: × 3種の中では一番価格が高いです。

そう考えると①のスレートを採用したくなりますよね。

メンテナンスサイクル

新築で家を建ててから

①スレート: × 10〜15年程度

②ガルバニウム鋼板: △ 25〜30年程度

③瓦: ◯ 40〜45年程度

安い材料はメンテナンス時期も早いことがわかります。

30歳で家を建てて、90歳まで住むとすると、

①スレート 4回程度

②ガルバニウム鋼板 2回程度

③瓦 1回程度

のメンテナンスが必要になってきます。

屋根の形状

屋根の形状で採用できる材料も決まってきます。

屋根に3.5寸勾配以上の傾斜がついている形なら、3種類どれでも採用が可能ですが、3.5寸より低勾配の屋根であれば、ガルバニウム鋼板の一択になってしましますので、四角い形の外観の屋根にメンテナンス期間の長い瓦を採用しようとしても難しいので、ご注意ください。

また四角い形の外観でも、屋上庭園をご希望されている場合は、屋根というより防水工事の検討になり、メンテナンスや点検がより重要性を増し、初期の施工によってはかなりのリスクを伴うことを十分理解したうえで計画してくださいね。

メンテナンス計画

住宅ローンを借りる時、借入期間で多いのは35年です。

住宅ローンの借入期間中に、

スレートの場合は2回〜3回のメンテナンスが必要で、最初は塗装工事でのメンテナンスで済むかもしれませんが、3回目くらいはスレートの葺き替え工事も検討しておかなければいけません。

ガルバニウム鋼板の場合は1回の塗装工事になり、瓦の場合はメンテナンスがいらないですね。

定期的な点検は必要ですが、住宅ローンを返しながら、メンテナンス費用を捻出するのも大変です。

最初の計画で価格重視の判断をしたらあとで後悔してしまうことも少なくありません。

費用と後のメンテナンス計画も考慮して屋根の仕様を決めてくださいね。

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