住宅を新築、建替えを計画されている方に、よく‟地鎮祭って必要ですか?”と質問されることがあります。
住宅には様々な費用が掛かる中で、少しでも費用の節減を考えられての質問だと思って聞いていますが、ここ数年で聞かれることがかなり多くなりました。
私が考える質問の答えはいつも決まっているのですが、まず地鎮祭ってそもそも何の為にするのかを考えていきましょう。
地鎮祭って?
『とこしずめのまつり』とも言いまして、建築工事などで工事を始める前に行う、その土地の神様に、土地を使わせていただくことの許しを得て、工事の無事や完成した後の家の繁栄を祈る儀式とされています。
神主さんが行うのが神式、お寺さんが行うのが仏式で、神主さんが行う地鎮祭の方がよく見かけるように感じますね。
どんなことをするの?
関東の方では杭に縄と竹を固定することもありますが、富山はテントを建てて支柱に縄と竹を固定することの方が多いですね。
天気が良いとは限りませんから。
その中に祭壇を置き、米・酒・魚・野菜・塩・水などのお供えし、祈祷してもらう30分~45分くらいの儀式になります。
あまりラフな服装でいくと神主さんに怒られる場合があるのでご注意!
地鎮の儀では建て主さん、建築会社さんが参加する場面もありますし、玉串拝礼ではそれぞれ神前に玉串を奉って拝礼したりします。
費用はどれくらい?
神主さんによって費用は違うことがありますが、3万円くらいが多いように感じます。
お供え物も神主さんが準備する場合は、3万5千円くらい。
あとはお酒を購入する費用。
建築会社によってはテントや竹、縄などの設置費用が掛かる場合があります。
地鎮祭は必要?
地鎮祭は義務ではありませんから、費用を節約したいと考えた時に、目に見えないものに費用を掛けるのは勿体ないと思う気持ちもわかります。
そこで私がいつも答えているのは、
‟もし工事中にトラブルがあったり、完成した家で家族が怪我をしたときに、自己責任で解決できる方はやらなくても問題ないですよ。”
‟でも、地鎮祭をやってなかったからトラブルが・・、怪我したのかも・・と考えてしまいそうであれば地鎮祭を行うことをお勧めいたします。”
気にしない方は本当に気にされません。
しかし多くの方は気にしないフリをしている方が多いので、自身で思わなくても、家族が気にしたり、周囲の方に言われて後悔されそうな場合は、地鎮祭をされることをお勧めします。